目次
① 引用(元記事リンク+冒頭英文)
🔗 MLB Pipeline – 2025 Mock Draft: May 15
“Jim Callis officially ushered in mock draft season a little over a week ago. Now it’s my turn to take the wheel for the first time this spring.”
“One is the very deep crop of high school shortstops/infielders. You’ll see 10 taken in the top 27 picks below.”
“This mock has three college lefties going in the top 5, something that hasn’t happened in nearly 50 years, since 1976.”
・追加資料
🔗 MLB Draft Central(MLB公式ドラフト情報まとめページ)

② 要約
この記事は、MLB PipelineのJonathan Mayoが執筆した2025年ドラフトの1巡目モック(全27名)です。
主な注目ポイントは以下の3点:
🟩 1. トレンド①:高校生ショート&内野手が豊作すぎる
- トップ27のうち10人が高校生ショート(SS)または内野手
- Carlson, Willits, Parker, Hall など、守備力・走力・ツール型が揃っている
- 特にCarlsonは「最も守備が堅い」と評価されており、Willitsは若年かつ多才
🟩 2. トレンド②:大学左腕の評価が急浮上
- Jamie Arnold(FSU), Liam Doyle(Tennessee), Kade Anderson(LSU)の3人がトップ5に予想
- 大学左腕がトップ5に3人入るのは1976年以来、約50年ぶりのこと
- 全体としては大学投手層が“めちゃくちゃ厚い”わけではないが、「上位の顔ぶれは粒ぞろい」
🟩 3. チーム別ピックの傾向・読み
- ナショナルズ(1位):前回と同じくEthan Hollidayを予想、ただし現時点では7〜8名を精査中
- エンゼルス(2位):過去6年連続で大学選手を指名しており、ここでもJamie Arnoldを選択と予想
- マリナーズ(3位):三振率No.1のDoyleが上昇中で、WitherspoonやArquetteも選択肢
- ロッキーズ(4位):今年も大学打者路線なら、OPS1.100超えのAiva Arquette(SS)が有力候補
- カージナルス(5位):Anderson、または残った左腕投手が有力。高校生Eli Willitsも可能性あり
🟨 その他注目選手
- Seth Hernandez(高校右腕):トップの評価を受けるも、高校右腕というリスク要素から順位は様子見気味
- Jace LaViolette(OF, Texas A&M):大学HR数は多いが、打率が低く、ヒットツールに不安あり
- JoJo Parker, Kayson Cunningham など:スピード&守備型の高校内野手が中位で続々登場
- Yankees, Metsなどの有力球団の1巡目指名はまだ未定だが、例年にないバリエーションが目立つ
③ 英語表現ピックアップ
🔸 ushered in mock draft season
「モックドラフトの季節が始まった」
usher in ~
は「〜を始める、導く」という意味のフォーマルな表現。- 野球だけじゃなく、流行やイベントの始まりでもよく使われる。
📘 例文:This mock draft ushers in the most exciting time for prospect watchers.
(このモックドラフトが、プロスペクトファンにとって一番ワクワクする時期の幕開けとなる。)
🔸 take the wheel
「舵を取る」「(進行を)引き継ぐ」
- 直訳は「ハンドルを握る」。
- 前任者からのバトンを受け取って主導権を握るときによく使われる。
📘 例文:Now it’s my turn to take the wheel.
(ここからは僕の番だ=モック記事を自分が担当しますよ、のニュアンス)
🔸 deep crop of high school shortstops
「高校生ショートの豊作年」
deep crop
は「層が厚い年」「実り多い年」みたいな意味で、
ドラフトや収穫にちなんだ比喩表現。crop
はもともと「作物」だけど、ここでは「ドラフト対象の選手層」の意味。
📘 例文:This year’s draft class features a deep crop of infielders.
(今年のドラフト候補は内野手の層が厚い。)
🔸 floating to the top
「上位に浮上してきている」
float to the top
は「徐々に目立って上に来る」イメージ。- 成績や評価が後から追い上げてくるときによく使われる。
📘 例文:College pitching is floating to the top of draft boards.
(大学投手の評価がドラフト上位に食い込んできている。)
🔸 hasn’t happened in nearly 50 years
「50年近く起きていない」=超レアな出来事の強調フレーズ
hasn't happened in ~ years
は「ここまで◯◯なことは◯年ぶり」という定番構文。- 歴史的珍しさ・価値を表すときによく使われる。
📘 例文:Three college lefties going top 5 hasn’t happened in nearly 50 years.
(大学左腕がトップ5に3人入るなんて、50年近くなかったことだ。)
④ 感想
2025年のモックドラフトは、とにかく高校生ショートの多さが目立つ内容でした。
全体27人のうち10人が高校生内野手というのはかなりの比率で、「若くて守れる選手」が改めて評価されている印象です。
さらに興味深かったのが、大学左腕が3人トップ5に入っている点。
Jamie Arnold、Liam Doyle、Kade Andersonと並ぶ姿はインパクトがあり、特にDoyleの「バンディ戦で12奪三振・無失点」という実績は、将来の球団エースへの兆しを感じました。
また、1位指名候補であるEthan Hollidayについて「この順位にそこまで意味はない」と書かれていたのも印象的で、この時期のモックドラフトは“確定予想”ではなく、今後注目すべきポイントを整理するためのものとして見ておくのが大切だと感じました。
記事内に登場する選手の血縁情報も地味に面白く、たとえばWillitsがReggie Willitsの息子であるなど、“知っている名前”が出てくるだけでファンとしては親しみやすさやワクワク感が増します。
全体を通して思ったのは、現時点では「誰がNo.1でもおかしくない」くらいに評価が流動的な年だということ。
だからこそ、チームごとの方針や好みによってドラフトの流れが大きく左右されそうで、今後の動きにも注目したくなりました。
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